荻原井泉水の俳句

うちの蝶としてとんでいるしばらく     井泉水

(うちのちょうとしてとんでいるしばらく)
 

みどりゆらゆらゆらめきて動く暁     井泉水

(みどりゆらゆらゆらめきてうごくあかつき)
 

咲きいづるや桜さくらと咲きつらなり     井泉水

(さきいずるや さくらさくらと さきつらなり)
 

怒にかつとして夢であったか     井泉水

(いかりにかっとして ゆめであったか)
 

月光しみじみとこうろぎ雌を抱くなり     井泉水

(げっこうしみじみとこうろぎめすをだくなり)
 

空をあゆむ朗朗と月ひとり     井泉水

(そらをあゆむ ろうろうと つきひとり)
 

金色に熟れおもたくて落ちたり木の実     井泉水

(こんじきにうれ おもたくて おちたり このみ)
 

鶯、針もつて暇みつけて来てくれた     井泉水

(うぐいす、はりもってひまみつけて きてくれた)
 

石のしたしさよしぐれけり     井泉水

(いしのしたしさよしぐれけり)
 

男と女あなさむざむと抱き合ふものか     井泉水

(おとことおんなあなさむざむとだきあうものか)
 

月光ほろほろ風鈴に戯れ     井泉水

(げっこうほろほろふうりんにたわむれ)
 

棹さして月のただ中     井泉水

(さおさしてつきのただなか)
 

しずかに我腕に倒れしは我母にして     井泉水

(しずかにわがうでにたおれしわわがははにして)
 

太陽のしたにこれは淋しき薊が一本     井泉水

(たいようのしたにこれはさびしきあざみがいっぽん)
 

たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く     井泉水

(たんぽぽたんぽぽすなはまにはるのめをひらく)
 

われ一口犬一口のパンがおしまい     井泉水

(われひとくちいぬひとくちのぱんがおしまい)
 

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最高に好き(☆☆☆)かなり好き(☆☆)好き(☆)どちらともいえない好きではない(★)俳句の意味が分からない
太陽のしたにこれは淋しき薊が一本
うちの蝶としてとんでいるしばらく
金色に熟れおもたくて落ちたり木の実
怒にかつとして夢であったか
咲きいづるや桜さくらと咲きつらなり
空をあゆむ朗朗と月ひとり
われ一口犬一口のパンがおしまい
たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く
月光しみじみとこうろぎ雌を抱くなり
棹さして月のただ中
男と女あなさむざむと抱き合ふものか
みどりゆらゆらゆらめきて動く暁
鶯、針もつて暇みつけて来てくれた
石のしたしさよしぐれけり
しずかに我腕に倒れしは我母にして
月光ほろほろ風鈴に戯れ