永井荷風の俳句

子を持たぬ身のつれづれや松の内     荷風

(こをもたぬ みのつれずれや まつのうち

色町や真昼しづかに猫の恋     荷風

(いろまちや まひるしずかに ねこのこい

まだ咲かぬ梅を眺めて一人かな     荷風

(まださかぬ うめをながめて ひとりかな)

永き日やつばたれ下る古帽子     荷風

ながきひや つばたれさがる ふるぼうし)

葉ざくらや人に知られぬ昼遊び     荷風

はざくらや ひとにしらぬ ひるあそび)

紫陽花や身を持ちくづす庵の主     荷風

あじさいくらや みおもちくずす いおのぬし)

物干に富士やをがまむ北斎忌     荷風

(ものほしに ふじやおがまん ほくさいき

芍薬やつくゑの上の紅楼夢     荷風

しゃくやくや つくえのうえの こうろうむ)

夕河岸の鯵売る声や雨あがり     荷風

(ゆうがしの あじうるこえや あめあがり)

稲妻や世をすねてすむ竹の奥     荷風

いなずまや よおしねてすむ たけのかぜ)

人のもの質に置きけり暮の秋     荷風

(ひとのもの しちにおきけり くれのあき

夜の秋蹠拭けばこころ足る     荷風

よるのあき あしうらふけば こころたる)

落ちる葉は残らず落ちて昼の月     荷風

(おちるはは のこらずおちて ひるのつき)

冬空や風に吹かれて沈む月     荷風

ふゆぞらや かぜにふかれて しずむつき)

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最高に好き(☆☆☆)かなり好き(☆☆)好き(☆)どちらともいえない好きではない(★)俳句の意味が分からない
落ちる葉は残らず落ちて昼の月
冬空や風に吹かれて沈む月
葉ざくらや人に知られぬ昼遊び
永き日やつばたれ下る古帽子
物干に富士やをがまむ北斎忌
まだ咲かぬ梅を眺めて一人かな
夕河岸の鯵売る声や雨あがり
人のもの質に置きけり暮の秋
色町や真昼しづかに猫の恋
紫陽花や身を持ちくづす庵の主
芍薬やつくゑの上の紅楼夢
子を持たぬ身のつれづれや松の内